空が灰色だから 読んだよ
終始不安が付き纏うジメジメ系学園短編漫画。
フィクションならではのサイコパスな登場人物が大勢登場。悍ましいエピソードの数々が語られるが、反面いい話風なエピソードも多く、どんでん返しも多いので話が終わるまでどっちに転ぶかわからない緊張感がこの漫画の魅力。
特に各巻のラストの話は良くも悪くも衝撃のエピソード揃いなので、心してかからないと精神を抉られる。
怖い話が多いので、むしろ普通の話やいい話が記憶に残りやすい。怖い話も、度が過ぎてはいるが大元を辿れば僕たちも良く経験する嫉妬や憎悪から引き起こされるものがほとんど。そうやって広く考えると、空が灰色だからの話は大なり小なり共感できるものばかりだ。流石学園漫画と言えよう。
ちょっとしたホラー話や気味の悪い話が苦手な人には勧めないが、そういったものに耐性がある人はまずは1巻だけでも読んでほしい。
最終回を読み終わった後の感情をそのまま僕に教えてほしい。